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骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは

骨密度(骨をつくるカルシウムやミネラルの濃度)が低下し、骨がスカスカの状態になってしまう病気です。

正常な骨の状態

骨粗しょう症の骨の状態

自覚症状は腰や、背中が痛い、曲がってきた、背丈が縮んできたなど、たんに『老化のせい』と思いがちな症状で、ほとんどは症状がないままに進行し、痛みを感じた時には、すでに骨折している場合があります。

身長が縮む

腰が痛む

骨粗しょう症になると

スカスカになった骨はもろく、わずかな力がかかるだけで骨折しやすくなります。

手首の骨折

肩の骨折

椎体骨折

大腿骨近位部骨折

骨折しやすい部位として手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、腕の付け根の骨折(上腕骨近位骨折)、背骨の骨折(胸腰椎椎体骨折)、太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)があります。

背骨を骨折したことがある高齢女性は、他の背骨の骨折や太ももの付け根の骨折が連鎖して生じる場合があり、ドミノ倒しのように次々と骨折するため『ドミノ骨折(骨折の連鎖)』とも呼ばれます

ドミノ骨折(骨折の連鎖)

また、骨折による長期入院をきっかけに寝たきりになることがあり、『骨折・転倒』は、要介護になる原因の第4位です。

骨粗しょう症の検査

骨粗しょう症の状態を調べる検査として以下の検査があります。

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 骨量測定検査
血液検査

骨の代謝状態をみます(骨代謝マーカー)。

血液中のカルシウムの値やビタミンDの値を調べます

レントゲン検査

骨の状態や骨折の有無を調べます。

骨量測定検査

骨密度(カルシウム、ミネラルの量、密度)を計ります。

  • MD法(手のレントゲンで測る)
  • 超音波法(主に踵で測る)
  • DEXA法(腰と大腿骨近位で測る)

当院では、DEXA法を用いた正確な骨密度測定を行っています。

DEXA法とは、微量なX線をあてて正確な骨密度を測定する、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。

この方法は骨折しやすい腰の骨(腰椎)と太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨量を測定し、より正確な診断をすることができます。

予防と治療

骨粗しょう症の予防と治療の基本は『食事』、『運動』、『お薬』です。

食事

骨にとって最も大切な栄養素はカルシウムです。

そのほかにビタミンDやビタミンK,タンパク質も積極的に摂取しましょう。

運動

運動では、骨に適度な刺激を与えて、強い骨をつくる運動をしましょう。

また骨を支える筋肉を鍛えたり、バランス感覚を高める運動によって、転倒しにくい体を作るように心がけましょう。

当院では、足、腰の変形で転倒リスクが高いと判断した場合や、手首の骨折で手指がこわばってしまったり、背骨の骨折後で背中が曲がってしまったり、足の付け根の骨折で手術をおこない足の筋力が衰えてしまった患者様に対して、理学療法士とともに訓練(運動器リハビリテーション)を行うことが可能です。

お薬

お薬による治療の目的は、減少した骨のカルシウム量を増やし、骨を丈夫にして骨折を防ぐことです。

お薬には、その主な作用によって、『体内のカルシウム量を増やす薬』、『骨の溶解を抑える薬』、『骨の形成を促す薬』に分けられます。

患者様の状態に応じて最適な薬を処方します。

最近は薬の種類も増え、治療頻度も様々で、通院だけでなく在宅での治療など、家庭環境や生活習慣にあった薬を選ぶことも可能です。

まとめ

骨粗しょう症とは骨密度が低下し、さまざまな骨折の原因になる病気です。

当院では骨粗しょう症の検査から予防・治療を行っております。

また、日本骨粗鬆症学会認定の骨粗鬆症マネージャの資格を有する看護師がおりますので、お気軽にご相談ください。

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